胚(精子)凍結の更新について
凍結胚・凍結精子は1年ごとの更新手続きが必要です。更新の流れとご注意いただきたいポイントをご案内します
体外受精治療で大切に凍結保存した胚(受精卵)・精子は、将来の胚移植やご家族計画のために大切にお預かりしています。この凍結保存には「1年ごとの更新手続き」が必要なことをご存じでしょうか。ここでは、更新の流れやご注意いただきたいポイントを、これから更新を迎える患者様にも分かりやすいようにご説明いたします。
凍結保存には1年ごとの更新が必要です
凍結胚・凍結精子(SEET法用培養液を含む)は、液体窒素タンクの中で厳重に管理・保管されています。この保管には継続的な費用と管理体制が必要となるため、当院では凍結の種類を問わず、すべての凍結保存について1年ごとの更新をお願いしております。
更新期限は「採卵・凍結を行った日」を基準に、1年後の同日の前日までとなります。複数回採卵をされ、複数の周期にわたって胚などを保存されている場合は、周期ごとに更新期限が異なりますので、それぞれの周期ごとに更新手続きが必要です。
| 項目 | 内容(例) |
|---|---|
| 凍結日 | 2026年4月6日 |
| 凍結保管期限 | 2027年4月6日 |
| 更新手続き期間 | 2027年4月6日 〜 2027年7月6日 (保管期限到来後3か月以内) |
重要:更新時期のご案内は行っておりません
当院からは、凍結保存の更新時期に関するご案内・お知らせは送付しておりません。更新時期の管理は患者様ご自身でお願いいたします。
更新をご希望の場合は、必ず上記の「更新手続き期間」内にお手続きください。
更新のお手続き方法(ご来院の場合)
更新のお手続きは、Web予約システムからご予約いただけます。
- STEP01
- Web予約システムでご予約
- ご希望日時と担当医師の「凍結更新/廃棄」をご選択のうえご予約ください。
- STEP02
- 同意書のご記入
- 事前にお送りする(または受付でお渡しする)「凍結保存更新同意書」に、必要事項をご記入・ご捺印のうえご持参ください。
- STEP03
- ご来院
- ご来院当日、下記の持ち物をご準備のうえ受付にお越しください。
- STEP04
- お支払い・同意書のご提出
- 受付にて更新料のお支払いと同意書のご提出をいただき、手続き完了となります。
- 当日の持ち物
- 診察券
- 更新料
- 身分証明書
- 凍結保存更新同意書(事前にご記入のうえご持参ください)
- 保険証またはマイナ保険証
- ご予約の際は必ず「医師指定ナシ」をご選択の上「凍結更新/廃棄」の予約枠をお選びください。ご希望の医師を指定することも可能です。
- 更新・廃棄のお手続きのみであれば、ご夫婦おそろいでなくてもパートナー様お一人でのご来院でも承っております(同意書へのご署名は、後述の通りご夫婦おふたりの分が必要です)。
- 妊娠中の方やお子様連れでのご来院も可能ですが、他の患者様へのご配慮にご協力をお願いいたします。
遠方の方・ご来院が難しい方は郵送でも手続き可能です
遠方にお住まいの方やお仕事等でご来院が難しい方のために、更新・廃棄のお手続きは郵送でも承っております。ご希望の方は、まず一度お電話または当院までご連絡ください。
- STEP01
- 当院へご連絡
- 当院までご連絡いただき、郵送でのお手続きをご希望である旨をお伝えください。
- STEP02
- 必要書類の郵送
- 当院より「凍結保存更新同意書」等の必要書類を郵送いたします。
- STEP03
- ご記入・ご返送
- 同意書にご夫婦おふたりでご記入・ご署名(ご捺印)いただき、更新料のお振込またはお支払い方法について当院にご確認のうえ、ご返送ください。
- STEP04
- 手続き完了のご連絡
- 当院にて書類と入金を確認後、更新手続き完了のご連絡を差し上げます。
- 郵送でのお手続きの詳しい流れや必要書類、送付先については、患者様お一人おひとりの状況(保険診療か自費診療か等)により異なる場合がございますので、まずは当院までお問い合わせください。
- 同意書は複写式となっております。紛失・破損のないよう、お取り扱いにご注意ください。
最も大切なポイント:更新にも廃棄にもご夫婦おふたりの同意署名が必要です
凍結胚(受精卵)は、ご夫婦おふたりの意思に基づいて管理される大切な存在です。そのため、保存を「更新」する場合も、「廃棄」する場合も、必ずご夫婦おふたりの同意署名(ご捺印)が必要となります。
どちらか一方のみのご署名では、更新・廃棄いずれのお手続きも承ることができません。ご来院・ご郵送のいずれの方法でお手続きされる場合も、あらかじめご夫婦でご相談のうえ、同意書にはおふたりでご記入いただきますようお願いいたします。
更新料金について
- 凍結保存更新費用:年間 約11,000円
- 保険診療の条件を満たす方は、保険適用でのお支払いとなります。
- 自費診療の場合の更新費用も低額に設定しておりますので、保険・自費いずれの場合も自己負担額に大きな差はありません。
- 同じ採卵周期内であれば、凍結している胚の個数によって更新費用が変わることはありません。
- 複数回の採卵で凍結保存を行っている場合は、採卵・凍結を行った周期ごとに更新費用が必要となります。
- 診療報酬改定等により、費用が変更となる場合がございます。
SEET法用の培養液を凍結保存されている方へ
SEET法(子宮内膜刺激胚移植法)のために凍結保存している培養液の更新は、対応する胚の凍結保存更新と同時に行われます。培養液のみを更新するための別途のお手続きや更新費用は必要ありません。
なお、保存中の胚がすべて移植・廃棄等によりなくなった場合は、SEET法用培養液も同時に廃棄となりますので、あらかじめご了承ください。
廃棄をご希望の場合
凍結保存の継続を希望されない場合は、廃棄のお手続きが必要です。更新と同様に、凍結保管期限到来後3か月以内にお手続きください。廃棄のお手続きにも、更新と同じくご夫婦おふたりの同意署名が必要です。
お腹に戻すことができなかった胚について、「そのまま廃棄することに心の整理がつかない」というお声を多くいただきます。当院では、そのような方のために、胚をお持ち帰りいただける「メモリアルカプセル」の取り組みも行っております。ご興味のある方は、当院Instagramをご覧いただくか、スタッフまでお気軽にお申し出ください。
お手続きが期限内に行われなかった場合
所定の更新手続き期間内にご連絡・お手続きがない場合、院内規定に基づき、凍結保管期限から2年が経過した時点で、誠に申し訳ございませんが自動的に廃棄とさせていただきます。大切な胚・精子を確実に保管し続けるためにも、更新時期は患者様ご自身での管理をお願いいたします。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください
凍結保存の更新・廃棄についてご不明な点やご不安なことがございましたら、どんな些細なことでも構いませんので、担当医師または看護師、受付スタッフまでお気軽にお申し出ください。ご夫婦おふたりが納得したかたちで大切な胚・精子と向き合えるよう、当院一同サポートしてまいります。